MARI-LABO

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スパイスを使った料理、染のブログ

山伏修行

農ライフ

最近、スパイスを使ったアクセサリーやレシピについて書くことが多かったのですが、今日は”山伏修行”について書いてみたいと思います。

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突然、話が飛んだように見えるかもしれませんが、私が今スパイスのアクセサリーを作ったりしていることの先には山伏の様な生活があるのです。
山伏の様な生活というと分かりにくいかもしれませんが、私が思う山伏の様な生活とはまさにお百姓さんのような生活であり、自分を自然の一部として生きる人たちのことです。

私が山伏修行に行ったのは2年前の9月。とある雑誌に山伏修行について書いている記事が載っており、興味を持っていました。
すると、その時出会った女の子(のちにルームメイトとなり、今は与那国に移住した友だち)も山伏に興味を持っており、修行に行きたい!ということになり、二人で調べて山形の出羽三山に一緒に修行に行くことになったのでした。

出羽三山とは

羽黒山・月山・湯殿山の総称であり、三山をお参りすることによって人は生まれ変わると言われてきました。
山伏修行体験は2泊3日で、毎日白装束を着て過ごします。寝る時も白装束のままです。朝早く起きたり、山を登ったり、滝行をしたり、南蛮燻をします。ご飯は白米と沢庵だけの粗食。
足袋で月山を何も食べずに登って山頂で食べたおにぎりの感動する美味しさ、水圧のすごい滝に打たれたり、南蛮を炊きこめた部屋でいぶされたり、どれも今まで体験したことがないものでしたが、私が一番印象に残っているのは最終日に羽黒山に登った時の体験です。

最後の日に朝ごはんも食べず水も飲まずに羽黒山を登るのですが、雨が降っていて空腹はあまり感じませんでした。
延々大きな杉の木が生えている山道を登っていきます。3日目ということもあり、疲れも溜まっていたと思います。
皆で登っているので、自分だけ休む訳にもいかず、山伏の早いペースに合わせて登っていきます。
とても辛く感じ、その時自然と周りにそびえていた大きな杉の木たちに心の中でお願いしたのでした。『どうか力を貸してください。』
その時、前を歩いていたルームメイトも辛いだろうな、他のみんな辛いだろうなと思い、『どうかみんなに力を貸してください。』と祈ったら自分でも不思議なくらい身体が軽くなって一段一段自分の体を持ち上げるのが楽になったのでした。
その後、山頂で神社にお参りした時に自然と涙が溢れてきました。大きな杉の木を見上げると、雨粒が自分に向かって落ちてきます。
山伏修行で何か変わったかとか、何が分かったとかは未だに自分でもよく分かりません。
ただ、あの時感じたことは自然にはやっぱり神様がいるんだな。植物にも気持ちが伝わるんだな。いつも力をくれているんだなと実感出来たことでした。
時々、山登りをしている時も辛い時あの時と同じように、木々に力を貸してくださいと頼んでみることがあるのですが、山伏の時の様な体験は出来ません。食事量を最低限にし、3日間山の中で過ごし感性がいつもよりも鋭くなっていたから、感じることが出来たのでしょうか。
東京に暮らしていると、時々もっと土や植物に自然に触れる生活がしたいな~と思うことがあります。
ここで暮らしているのもすべて自分の選択ではあるのですが。だから、東京でなければ仕事がなくて暮らせないというのではなく、いつでもどこでも欲を言えば自分にも環境にもいいことをして暮らしていけるように今はスパイスの勉強をしているのです。
山伏修行行って良かったな~。いつかまた、ルームメイトと2人であの修行にいって先輩山伏たちに逢いに行きたいものです。
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